エリートプロジェクトの考え方

日本サッカー協会(JFA)が推進するこの「キッズエリートプログラム」は、子どもたちが持つ“個”や“才 能”を早期に発見し、子どもたちの年齢や成長に合ったスポーツ指導を施しながらレベルアップさせていくも のです。しかし、“エリート”だからといって厳しい訓練やトレーニングを施すものではなく、子どもたちが 楽しくスポーツをする中で健全な心と身体を育み、持てる能力をさらに向上できるようその後押しをしたいと 考えています。 核家族化や少子化、外遊びの減少などで豊かな人間性や社会性を育む機会や場が減った現代の子どもたち。 スポーツは挫折に負けない強い心を育み、マナーや協調性、社会性を培うものとして、これからの青少年の育 成に重要な役割を担っていくでしょう。 日本のスポーツが国際舞台に進出するようになった今、運動能力に優れているだけでは世界トップレベルと して活躍し続けることはできません。これはサッカーに限らず、芸術や経済でも同様で、きちんと育成された 人材が日本の未来をリードしていけるものなのです。 JFAは、このキッズエリートプログラムの趣旨を多くの人に理解していただき、日本中の子どもたちの健やかな成長とエリートの輩出に寄与していきたいと願っています。
エリートとは?  多くの子供たちに良い環境を提供するもので、早期の選抜英才教育ではない!

「ボトムアップ」と 「プルアップ」

レベルアップには「ボトムアップ」と「プルアップ」があります。
ボトムアップは平等主義で行う教育のように、全体のレベルを上げることに大いに役立ちます。プルアップは才能のあるこどもたちのレベルを上げることによって、全体のレベルを引き上げることです。
集団のレベルアップには、その両方が必要です。残念ながら、日本には、このプルアップ教育のシステムが欠けています。
プルアップがなされていれば、仮に後から才能を開花させる子がいたとしても、より高い基準をベー スとし目標とすることで、十分にその差は埋めることができると思われます。

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AFAスギっ子エリートプロジェクト

秋田県サッカー協会キッズ委員会では、普及事業(スギっ子巡回指導・キッズサッカーフェスティバル等)からの吸い上げと、4種年代(小学生)のサッカー選手のボトムアップとプルアップを兼ねて『AFAスギっ子エリートプロジェクト』をおこなっています。
この活動はU-10年代を中心に、県内を5地区(中央・県北・県南・男鹿潟上・由利本荘)に細分化しておこなわれており、よりきめ細やかな人材発掘と育成を心掛け展開されています。
更に、そのトレーニングにユース年代の選手がコーチとして参加する環境も設け、指導側を体験する事により思考・伝達・デモンストレーションスキルを育み、関わる楽しさと、世代交流を促している。
地区ごとの活動や選手の状況を把握・共有するために、5地区をサーキットしておこなわれる「スギっ子エリート交流会」がおこなわれています。
また、県内の地区ごとの交流だけではなく、県外からもチームを招待し、秋田県の選手との相違を観察・分析している。
これらのエリートプロジェクトは、キッズ年代からユース年代への一貫性指導の入口として位置づけられ、明日の秋田県を背負うサッカー選手の強化・育成を担っています。

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